…どこまで書いたんでしたっけ。
あぁ、公爵とお会いした後に、ワルドさんから報告を頂いたところでした。
ひと月ほど、残留魔法力を彼が調べたところによれば、魔法の痕跡はなし。
具体的にどう調べるものであるのか、魔法を使うものですらない私にはさっぱりわかりませんが、
つまり私達がこちらに到達したのは魔法によるものではないという事。
魔法ではない、何か。存在するのかは不明であるものの、そういうものが絡んでいるようです。
……以前ヴェルニクさん方から調べた結果として聞いていた事と、矛盾しているのかいないのか。
直接聞いたわけではないので、無用な疑いを抱きたくはないのですが。
あぁ…公爵のノフォス嫌いと、王国内にはそういう人間もいるということも覚えておかなければ。
ワルドさんから聞いた報告はもう一つ。
メルナーの反対派への説得が進み、半数を納得させることに至ったという事。
彼の感想ではありますが、もう暫く時があれば、
町に安心して出入りすることが出来るようになるのではないか、と。
ありがたいことでは、あります。
でも、詫びというにはちょっと過剰な気もするのは、未だに拭えません。
公爵の人柄によるもの、なのかもしれませんけど。
2つの報告を受けた後、エルウィンまでゲートを開いていただいて。
一度アパートに戻り、サウルさんたちと会ってから、
オフィス狩りに出ようとしていたミツキさんたちと合流しました。
狩りの方は……特筆するべき事はありませんでしたね。
骨も、目当てのものはとれませんでしたし。
強いて言えば、ヘルマンさんが終始追い回されっぱなしだった事くらいですか。
幾らか狩りをしてもどってから、いつものように分配して。
公爵からの依頼が出るであろうことを皆に伝えて。
あと、メグさんが、こっちに来る前に起こったことについて少し話してましたかね。
その後、ガレスさんが話があるって言うので風呂へ移動しました。
まぁ、毎度のことながら婉曲に言うんですけどね、この人は……。
今回は少し散歩にでも付き合ってくれ、でしたよ。
風呂につかりながら話した事には。
最初はともかく、途中から彼女の「代わり」ではないトキカゼさん自身に惹かれた事とか。
それ故にお互いのスタンスの違いが目に付いただとか。
それぞれに正しさがある以上、ある程度のライン以上に押しつけることはしたくないとか。
だが他と袂を分かつことになっても、自分が正しいと思う事するだろうとか。
……どうあるべきか、なんてあの人は言いましたけど。
どうせもう最初から答えを持ってる人だから、私はそれを聞き出すだけです。
答えが明後日の方向すぎて、頭にきてへし折ってやろうと思わない限りは。
ファルケンさんに習った人の殴り方とか、使う時が来ない事を祈りますよ。
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